よく歯医者さんで虫歯にならないようにするためにフッ素を塗りましょうという話を聞いたことがあると思います。
フッ素がどういうメカニズムで虫歯を予防するのかをご説明しようと思います。
歯の表層にはエナメル質があります。
エナメル質は歯の一番表層を覆っている部分で、ダイヤモンドのように硬い『アパタイト』という成分でできています。
これは主にカルシウムからできていて、物理的な刺激にはとても強い部分です。一方ほとんどがカルシウムで出来ているので、酸に対しては弱く、体の他の部位と違い一度失ってしまうと再生することはありません。
フルオロアパタイト
このアパタイトはフッ素によってフルオロアパタイトという物質にも変化します。
フルオロアパタイトは普通のアパタイト比較して酸に強い性質があります。この結果フッ素を歯に塗ることによって酸に強い歯が出来上がるのです。
しかし、このフルオロアパタイトは『一度出来たらもう安心!』というわけではありません!
日々、食べる食事由来の酸からのダメージも受けますし、単純に化学反応として一度出来上がった分子が別の分子と入れ替わる事だってあります。
ですので、フッ素を塗った後もきちんと口腔ケアをする事が大切ですし、定期的にフッ素を塗りに近くの歯科医院を訪ねることも必要です!
だいたい3ヶ月〜4ヶ月に一度のペースで塗りに行くと良いでしょう。
だいたい年に3〜4回ということになりますね!
後はそれとは別に市販されている薄い濃度のフッ素入りの歯磨き粉などを日頃から使うとより良いです!!
オススメのフッ素入り歯磨き粉もご紹介しておきますね!
これは有名な『シュミテクト』シリーズの中でも特にフッ素配合量が多い商品です。
またシュミテクトはもともと「知覚過敏」のための歯磨き粉として販売されていて、シュミテクトに配合されている成分が少し溶け出した歯の表面を保護する効果があります。
ですので、単にフッ素が配合されている歯磨き粉と比べて、より初期虫歯を修復・予防する効果が高いのです。
まとめ
以上のことからまとめますと、
- フッ素を塗りに年に3〜4回歯科医院に行く!
- 自宅でも市販品のフッ素入り歯磨き粉を使う!!
- フッ素を一度塗ったからといって、油断しない!!!
となります。万能薬はないということですね!(笑)