『のどの奥の端に白い何かがくっついてるけど何ですか?』というご質問を頂いたのでご説明していこうと思います。
単刀直入にいうとそれは『くさい玉』と呼ばれているものです。専門用語では『膿栓(のうせん)』と呼ばれます。
これがものすごく臭くて、口臭の原因にもなっています!
膿栓とは??
膿栓と言うのは喉の奥にある”くぼみ”に細菌や細胞の破片、食べかすなどからできた塊です。
誰にでもできるものですが、ひとによってはこのくぼみの形が深かったり浅かったりと千差万別なので浅い人は気付かないうちにとれて飲み込んでいることが多いです。
深いくぼみの人は膿栓が大きく育ち、喉の奥が引っかかったような感覚がします。これをきっかけに喉を覗いて発見することが多いようです。
くさいのはなぜ?
膿栓という名前ですが、実際は『膿』ではなくて『プラーク』いわゆる歯垢のようなものです。
直径3ミリほどの玉の中では数億の細菌がひしめき合っています。この中に臭い匂いを出す腐敗菌が数多く存在するため、くさい玉を潰すと腐ったような匂いがします。
このため、口臭の原因の一つとも考えられています。
見つけたらどうすれば良いの?
くさい玉を見つけたらまずはうがいをしてみましょう。
もしもうがいで取れない場合は次の方法を試してください。これは私が実際に試している方法でかなりと良い確率で膿栓を取り除くことができます。
ちょっとオエッとします。
用意するもの
- 懐中電灯
- 鏡
- 綿棒
- リステリン
方法
まずは懐中電灯で喉を照らしながら、鏡で喉の様子を観察します。
すると白い玉は大体喉の両端にあり、ちょこんと頭を出しています。
次に綿棒にリステリンを付けます。
これは乾燥した綿棒だと喉を傷つけてしまう恐れがあるのと、膿栓を取った後に患部を消毒できるようにするためです。
リステリンで濡らした綿棒で膿栓のすぐ脇の粘膜をを押してみてください。すると膿栓が圧迫されて飛び出てきます。
ここで気づく方も多いかと思いますが、膿栓は1つだけでなくその奥にもたくさん存在していることがあります。
これを1個づつ丹念にとっていくのです。
取った後はリステリンを水で薄めたものでうがいをしましょう!
これでももし取れない場合や自分で取るのが怖いという場合は耳鼻咽喉科に行くと取ってくれます。
膿栓を予防するには??
膿栓は特に乾燥する秋から冬の時期にできやすいです。
また口の中の細菌や食べかすが溜まってできるものですから、お口の中を清潔に保つことが大切です。
特に歯ブラシと同時に喉をうがいすることで膿栓を予防することができます。
もしもリステリンなどの洗口剤は身近にない場合は、緑茶などでうがいをしてみてください。
まとめ
膿栓は誰にでもできるものですが、できてしまったと言うことは普段の歯磨きが足りなかったり、部屋が乾燥してできやすい環境に住んでいるんだということの目安なので、生活習慣・環境を改善する1つの目安としていただければ良いのではないでしょうか?