歯周病予防

リステリンはカンジダに効果があるのか?

この記事ではリステリンに関する研究データを元にリステリンがカンジダ症に効果があるのかを検証しています。

リステリンがカンジダに効果があるかどうかを知りたい方は是非、この記事を読んで下さい。

この記事は日本歯周病学会認定の歯周病専門医が執筆しました。

カンジダとは?

カンジダとはカビの一種です。

カンジダとはあまり聞きなれた言葉ではないかもしれませんが、お口の常在菌の1つで真菌(カビ)の一種です。

普段は特に悪さはしませんが、体の免疫が落ちてくると『日和見感染(ひよりみかんせん)』します。

日和見感染とは??

菌は通常菌同士で勢力争いをしていて、強い菌が数が多く、弱い菌は数が少なく分布しています。

しかし、例えば何か特定の菌を殺す薬を飲み続けたりすると、この菌同士の均衡が崩れていままで弱かった菌が台頭するようになります。これが『日和見感染』です。

数が少ないときは問題なかった菌も数が増えると身体に悪影響を与えることがあります。

またHIVなど免疫が落ちる病気にかかるとカンジダ症になったりもします。

カンジダの毒性は?

東大医学部の細菌学教室ではこのカンジダの毒性について研究し、カンジダが持つ毒性物質を『カンジトキシン』と命名しその毒性を実験しました。その結果脳や脊髄などに重大な感染症を引き起こす『カ ンジダ性脳脊髄膜炎』を引き起こす可能性があるのと、毒素自体がさらなる感染を引き起こす可能性があることを突き止めました。

そのほかにカンジダは致死的な『敗血症』を起こすとフランスの研究チームは発表しています。

詳しい情報はこちらを参考にしてみてください!

カンジダ症を引き起こす全身の病気

カンジダ症を引き起こす全身の病気として以下の2つが考えられます。

全身の状態によるカンジダ症

  • 重傷の風邪やインフルエンザなどによる免疫力の低下
  • HIVなど病的な状態による免疫力の低下
  • 特定の抗生物質を長期間服用することによる日和見感染

局所的な要因によるカンジダ症

  • 不適切な歯ブラシによってお口の中が不潔な状態が長引いた
  • 入れ歯を毎日、殺菌しなかった事によって入れ歯表面にカンジダが繁殖した

特にいれば表面にカンジダが繁殖するパターンは非常に多いです。入れ歯は顕微鏡レベルで診ると小さい気泡があってその中でカンジダが繁殖するため、毎日こまめに入れ歯洗浄剤を使用して殺菌をしなければいけません。

またカンジダなどの雑菌が繁殖しにくい素材の入れ歯もあります。

この素材は保険治療ではまかなわれていないため、自費治療で作成することになります。

カンジダに対するリステリンの効果

リステリンはカンジダに効くのか?

老年歯科医学会に投稿されたリステリンを含む洗口剤のカンジダに対する殺菌効果を見てみるとビーカーの中では原液の60%以上の濃度で殺菌効果を示しました。

しかしその他のモンダミンやマウスウォッシュはカンジダを完全に殺菌することはできませんでした

また実験室レベルでは50%濃度のリステリンに30秒接触することでHIVウィルスの60%が不活化して、カンジダ菌のほとんどが死滅することも別の実験で分かっています。Bull Tokyo Dent Coll. 1994 Feb;35(1):23-6.)

しかし、リステリンを実際に口の中に入れてうがいすると、殺菌効果はわずかに16%を殺菌出来たに過ぎなかったとのことです。

これは口の唾液ので液が薄められた結果殺菌力が落ちたのではないかと結論付けています。

またうがいする時間が長ければ殺菌効果も高まるとしています。

しかし、考察の中で完全に除菌はできないが、数を減らすことはできるのでカンジダが原因で起きる病気を防ぐことは出来ると結論付けています。

リステリンのカンジダへの効果 まとめ

リステリンを日常的に毎日使えば、カンジダを殺菌しカンジダ症を防ぐことができる!

しかし、唾液で効果が薄まるので、30秒以上うがいする必要がある。

-歯周病予防
-

Copyright© オーラルケア大学 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.