歯周病予防

妊娠中の歯周病は赤ちゃんに影響する!【妊娠前から始めるケア】

妊娠中の歯周病について知りたい方へ。この記事は妊娠中の歯周病のリスクや原因、予防法などについて解説しています。

これから妊娠予定の方や現在妊娠中の方で妊娠中の歯周病に不安がある方はぜひこの記事を読んで下さい。

この記事を書いている私は歯科衛生士として7年間経験があり、3年間歯周病専門医の先生と一緒に働いていました。現在は結婚して2児の母親として歯科衛生士の現場からは離れていますが、私自身の経験や友人にもアドバイスしてきたので妊娠中の歯周病タバコについて知りたい方はこの記事は参考になると思います。家族の方にも是非読んでもらってください。

妊娠中の歯周病について知りたい

妊娠すると歯周病になりやすいメカニズム

妊娠中にエストロゲンという女性ホルモンが多量に分泌されます。

そのエストロゲンのことを好物とするのが歯周病菌です。妊娠により食嗜好が変わったり、つわりによって食事の摂取回数が増えたりと上手くオーラルケアができないことにより、歯周病菌が増え、妊娠時に歯肉が腫れたり出血したりする妊娠性歯肉炎が起こります。

妊娠性歯肉炎になると、歯肉が腫れて歯ブラシでは磨ききれず歯周病になりやすい環境となり、磨き残しの汚れをなにもせず放置してしまうと歯周病に罹患してしまいます。

妊娠中は歯周病の治療はしなくても良い?

妊娠中こそ歯周病や歯肉炎のケアのために歯医者さんに通って下さい!

台湾では妊娠中に虫歯・歯周病に罹患すると、早産・低体重児出産のリスクが高まることに対応した施策で妊娠中に無料で90日に1回を、合計3回までうけられるようになっているくらいです。

妊娠中こそ、歯周病に罹患するリスクが高くなり産後に育児でしばらくは通うのが難しくなってしまいますので、歯周病の治療を体調の良いときに受診しておくようにしましょう。

妊娠性エプーリスとは?

エプーリスとは歯茎に出来ものが出来てしまう病気です。

女性ホルモンの増加により、赤い腫れや出血、痛みを伴う歯茎にできる良性のできものです。歯を覆い被さるようにできてしまう為、汚れが溜まりやすくなり歯周病になりやすい状態になってしまいます。出産後には消失することが多いですが、歯周病になってしまうと大変です。もし、妊娠性エプーリスが出来てしまった場合には歯と歯肉の間を優しく磨き、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して清潔に保つようにしましょう。

※妊娠中のオーラルケアについて書いた記事です参考にしてください。

妊娠中の喫煙が歯周病や赤ちゃんに影響するか知りたい

 妊娠中の喫煙による胎児への影響

タバコを吸うと胎盤や子宮の血流が悪くなり、赤ちゃんに酸素が十分に届かなくなり成長にも影響がでてきてしまいます。

タバコ煙中には有害物質の一酸化炭素があり、一酸化炭素は酸素運搬能力を低下させてしまい赤ちゃんも酸欠になってしまいその結果、流産や早産・低体重児出産のリスクが高くなってしまいます。その他、先天性異常(口唇裂、口蓋裂、先天性心疾患など)の頻度も増加すると言われています。

また、血行が悪くなることにより肌荒れ・冷え性・肩こりの原因にもなってしまいます。

受動喫煙による子供への影響

受動喫煙により、乳児突然死症候群(SIDS)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、知能低下、中耳炎、気管支炎などのリスクが高まってしまうことが報告されています。

受動喫煙を気にして、家族の方が換気扇の下やベランダでタバコを吸うようにしてもらってる方多いのではないでしょうか。

「えっ?それなら大丈夫じゃないの??」って思いますよね。私もそう思ってましたが、実は換気扇の下やベランダで喫煙すったとしてもタバコの有害物質は部屋や喫煙者の衣服につき、非喫煙者の健康にまで害を及ぼしてしまうんです。

また、タバコを吸い終わってから30〜45分くらいは有害物質が呼気に含まれているので、タバコを吸ってすぐ子供を抱っこするのも良くありません。

受動喫煙により「鼻」「耳」「のど」「脳」にまで影響があるなんて驚きですよね。妊娠をしたら家族全員がタバコを辞めることが将来の子供の為になりますのでこれを機にタバコを辞めましょう。

タバコと歯周病の関係

① タバコを吸うとヤニがつく

タバコを部屋で吸っていると壁紙が黄ばみますよね?それと同じで歯の表面も黄ばんでしまいます。 ヤニが歯に着くと表面がザラついてしまい汚れ(プラーク)が溜まりやすくなり磨き残しやすくなってしまいます

② 歯周病の進行を早める

ニコチンは血管を収縮する作用と一酸化炭素の影響で歯肉の血流が悪くなり、歯肉に酸素や栄養がいかなくなり、また白血球の機能を低下させるため抵抗力が下がり歯周病が進行しやすくなってしまいます。

最近電子タバコが流行っていますが、火を使わないのでタールはほとんど含まれていないので歯は黄ばみにくいと言われていますが、ニコチンや一酸化炭素が含まれていますので、歯周病にはなってしまいます。

③ 歯肉が硬くなり色が黒っぽくなる

歯肉の血流が悪くなるので歯肉が硬くなり炎症を起こしても気がつきにくく放置してしまい歯周病を悪化させやすくなってしまいます。またメラニン色素が沈着し、ピンク色の歯肉が黒っぽくなるので見た目も悪くなってしまいます。

④ 唾液が減ってしまう

タバコを吸うと唾液が減ってしまいますが、妊娠中も実は唾液が減ってしまうんです。唾液はお口の中を綺麗にしてくれる効果がありますが、唾液が減ることにより歯周病も進行しやすくなってしまいますので、妊娠中のタバコはかなりリスクが高いです。

妊娠中に禁煙することのメリット

  1. 歯周病のリスクがさがる→血流がよくなり歯周病の進行を抑え、将来の歯の喪失リスクがさがる
  2. 病気のリスクがさがる→肺がん・脳卒中・心筋梗塞のリスクがさがります
  3. お金が節約できる→健康にもなるし、お金が節約できます
  4. 肌が潤う→シミや肌の老化を抑えられる
  5. 早産・流産・死産のリスクがさがる→ 胎児へ酸素が行くようになり、早産・流産・死産のリスクがさがります

妊娠中の歯周病 まとめ

妊娠中は妊娠性歯肉炎、妊娠性エプーリスなどとホルモンバランスの影響で歯周病になるリスクが高くなっているので注意が必要です。

さらにタバコは歯周病の進行を早めるだけでなく、胎児や周りの家族にも悪影響を及ぼしてしまいます。また、乳幼児突然死症候群は、家庭内の喫煙者の存在に関連しています。歯周病は痛みなく進行することが多いので、自覚症状がなく気がついたときには、かなり進行してしまい遅かったと後悔しないよう家族全員で歯周病治療を定期的に受診し、禁煙をして赤ちゃんを迎えましょう。

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