歯の健康

『顔のシワ』と『歯』の関係

顔のシワに悩んでおられる方がたくさんいらっしゃいます。

僕のクリニックでも口元の悩みとして口元やほうれい線のシワに関する悩みをお受けすることがあります。

歯科医学的な知見からいうと、口元のシワは歯を失うことで発生します。

もちろん、歯だけでは無く加齢による変化や、表情筋の癖、筋肉のたるみなどでもしわは発生しますが、

歯を失うことによる顔貌の変化は予防出来る要素がたくさんあるので、ここにフォーカスしていくことで”年相応の美”が得られるはずです。

◆目次

  1. 歯を失い事によるシワとは?
  2. シワを防ぐために今からするべき事

この記事では歯科医師として10年以上、歯周病専門医として5年以上、歯を失った患者さんの治療に携わってきた僕が学んできた知識を元に執筆しています。歯周病は歯を失うトップの病気で、歯周病専門医は歯周病を治療する上でお口全体、顔全体のバランスも考えながら治療しています。

歯を失う事によるシワとは?

老人様顔貌

まずは下の写真をご覧ください。

この写真は歯がないおばあさんの写真です。

歯がないために口元が凹み、そこに向かってシワができています。

歯科医学の世界では『老人様顔貌』といい、いわゆるお年寄りの特徴的な顔つきとされています。

 

老人様顔貌は若い人であっても歯を失うことで年を取っているような印象を与えます。

例えば下の写真の右の様に、歯が1本無いだけで魅力がかなり落ちてしまいます。

歯が全て揃っていると、口元を内側から支え、ほほや唇が中に落ち込むのを防ぐのでシワが減り、見た目が若くなります。

このため歯があるのとないのとでは随分見た目の年齢が変わってくるのです。

たとえ入れ歯の様なフェイクの歯だったとしても、歯が揃うことで相手に与える印象が変わります。

歯がないと発音もままならない

歯が無いとサ行やタ行、ナ行など前歯の裏側を使っての発音がしにくくなります。

会話をしている相手は空気が抜けたような発音を聞いて、違和感を感じることでしょう。

つまり歯が無いことで、視覚だけで無く聴覚でも年齢を感じさせるのです。

発音障害は前歯だけでなく、人からは見えにくい奥歯を失うことでも発生します。

 

また奥歯を失うと頬がその分へこむので、痩せこけたような見た目になり年を取って見える方もいます。

入れ歯やインプラント治療は歯の機能を回復させるだけで無く、頬を内側から膨らませ見た目年齢を若くする効果があるのです。

入れ歯治療とインプラント治療の違いを下の表にまとめます。

  見た目 発音 シワへの影響 治療費
入れ歯 入れ歯を固定するワイヤーが見えることがある サ行やナ行が発音しにくい 意図的に膨らませることが出来る 保険治療が使える
インプラント より自然な仕上がり 自然 自然な膨らみ 自費治療のみ

僕は今アメリカで最先端の歯周病学を学んでいますが、アメリカではインプラント治療により天然の歯とは区別がつかないくらいの治療が出来るようになってきています。

日本ではメディアによるネガティブな報道のため、一般の患者さんから抵抗のある治療のようですが医学的には予知性が非常に高く、周囲の歯への負担も減らせるため非常によい治療です。

しかし、中にはトレーニングを受けていないままインプラント治療をしている歯科医師もいますので、僕のような歯周病専門医のいる歯科医院やインプラント専門医(有名どころであればアイデンタルクリニックなど)で治療をすることを強くおすすめします。

シワを防ぐために今からするべき事

歯がないことで顔のしわが増えていくのを防ぐ

歯が無い状態が続くと顔のしわが悪化していきます。

シワがある状態が長く続くと、顔の筋肉や組織がその状態を普通だと考えて変化するので、もしも歯が無いことが原因でシワが増えているのであれば早く歯科医院に行って治療を始めるべきです。

丁度、太った人が急に痩せると皮がたるんでしまう状態に似ています。

さらに歯が無いことで柔らかい食事しか食べられなくあんり、頬の筋肉が衰え張りが無くなります。

 

これまではわかりやすく歯が全くない状態を例に出しましたが、実際は歯並びや歯の形、歯周病などが複雑に絡み合って顔の印象を決めています。

特にほうれい線は加齢やコラーゲンの減少などによっても増えていきます。

コラーゲンは水分を蓄える性質もあって、水分を多く保持できているとシワが出にくくなるので非常に重要だという事はご存じかと思います。

このコラーゲンは糖質の多い食事を続けることで代謝が悪くなり、産生が減ります。

 

糖質が多い食事というのは、チョコレートやクッキーなどの様なお菓子の事だけではありません。

日本人の主食である米も糖質が高く、血糖値が急激に上がる高GI食品です。

急激な血糖値の上昇を改善する方法として、玄米食をおすすめします。

玄米は炊き方を工夫するととてもおいしく食べられて、僕は醤油麹を加えてから炊くことで玄米独特の風味を和らげてふっくら炊けるようにしています。

玄米食は低GI食品なので、急激な血糖値の上昇を抑え、太りにくくするとともに糖尿病のリスクを下げ、糖によるコラーゲンの損傷を最小限に抑えることが出来ます。

フルーツも果糖が多く含まれていますが、繊維質も多いのでお菓子を食べるよりも遙かに健康的です。可能な限り皮ごと食べて下さい。

その他の低GI食品としては、鳥のささみや卵といったタンパク質中心の食事や、野菜中心の食事です。

こういった食事方法は健康的なダイエットにもつながり、加齢によるコラーゲン産生や毛細血管の損傷を抑えるのでシワが出来にくく若い見た目を維持できます。

また高血糖から通常の血糖値に落ち込むときに、眠気や体のだるさを感じることも無くなります。

加齢による肌の乾燥を防ぐ

またその他に口元にシワが出来る原因としては肌の乾燥が考えられます。

先ほどのコラーゲンとも関連しますが、特に40歳を境目として女性は女性ホルモンが激減します

女性ホルモンは肌の深部の血流量や分泌をコントロールしているホルモンでもあるので、特に口やほうれい線などにある筋肉の境目に沿ってシワができやすくなります。

歯の喪失を原因とする肌のシワに関しては「歯科医院」で、加齢によるお肌のトラブルはディアフルランなどのスキンケア商品を使って予防していくことが大切です。

またボトックス注射でシワを目立たなくする方法もあり、根本的な治療とは言えませんが整形治療としてはよくある治療で、銀座よしえクリニックはほうれい線の治療などで有名です。

顔のしわと歯の喪失の関係 まとめ

歯が無くなることが直接的、間接的に顔のバランスやシワと関連することが分かったと思います。

要点

  • 前歯が1本でも無くなると、年を取ったような顔貌になる
  • 奥歯が無くなると発音に障害が出るために、相手に聴覚的な年齢を感じさせる
  • 奥歯を失うと頬がへこむため、痩せこけたように見え、顔のバランスも崩れる
  • 頬が凹むことで、シワが出来やすくなり、皮膚がその状態を記憶してしまう
  • 歯が無いと偏食となり、血管やコラーゲンを傷つけやすい高血糖食となりやすい

改善方法

  • 虫歯や歯抜けている歯がある場合はインプラント専門医院などで治療を受ける
  • 食生活を見直し、高GI値の食事を避ける(白米を玄米に切り替えるなど)
  • 肌の乾燥によるシワは適切な化粧品を使う
  • 以上の事が改善できた、整形外科や皮膚科などで、シワに対する治療も行ってみる(最初から行っても根本治療になりません。)

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