歯周病

歯周病とはどんな病気か?【歯周病原因をわかりやすく解説】

歯周病について知りたいけど、誰に聞いたら分からないとか、ちゃんとした情報を得たくはありませんか?

歯周病についてよく知ることで、歯周病を予防することができるようになります。また、歯周病を予防することで歯を長く残すことができ、その結果寿命自体が伸びることが分かっています。

この記事では、歯周病について詳しく解説をしていますので、記事を読み終わった後は歯周病についての詳しい知識を得ることが出来ます。

◆目次

  1. 歯周病とは?
  2. 歯周病の治療方針

僕自身、歯周病専門医として東京にあるクリニックで歯周病の患者さんを3000人以上治療してきた実績があります。現在は最新の治療を学ぶためにアメリカのフロリダ州にある歯科大学でレジデントとして研究と臨床をこなしつつ、ブログを通して歯周病に関する情報を発信する活動をしているので、歯周病に関する情報はかなり詳しくお伝えすることができると思います。

歯周病とは

歯周病の原因とは?

歯周病の原因は「プラーク」です。プラークとは細菌の塊のことで、歯ブラシがきちんと当てられてない場所があったりすると48時間後には細菌が塊を作って歯茎に炎症を起こします。

プラークは3週間目までどんどん蓄積し続けて、中に潜んでいる細菌の種類がどんどん悪いタイプの細菌に変化していきます。

最初は形が丸い「球菌」が多かったのが、だんだん細長い「桿菌」が増えていって、最終的に毒性の高い細菌が多くなります。

特に悪さをするのが「らせん菌」という種類の菌で、通常の菌は自分では動けないのに対して、らせん菌は自分の行きたい場所に動いていくことができるので、どんどん深い場所に潜り込んでいって歯ブラシが届かないところまで行ってしまいます。

そして、細菌の出す毒素によって歯茎が腫れたり骨を溶かしてしまうのです。

このバクテリアが出現するまでおよそ10日かかることが分かっています。

歯周病の具体的な症状とは?

歯周病の具体的な症状として患者さんから一番多いのが「歯茎からの出血」です。

歯茎から出血する理由は、細菌の出す毒素によって血管が膨らんでちょっとした刺激で破れやすくなってしまうから。

歯茎から血が出ること自体はそんなに問題ではありませんが、患者さんからすると大事件に思えるらしくて、よくある訴えとして多いです。

細菌の出す毒素が原因で歯茎が腫れて、歯ブラシとかの刺激で血管が破れているだけなので、細菌をしっかり歯ブラシで除去して毒素を取り除けば体は勝手に治ってくれます。

なので、僕のクリニックにくる患者さんが「歯茎から血が出る」と訴えた場合、「まずは歯ブラシの仕方を見直してみましょう!」というお話をします。

中には、「歯磨きは毎日2回やってるから問題ない。それより早く治療してくれ」という患者さんがいます。(ほんとうに多いです…)

しかし、初期の歯周病の場合、歯ブラシをきちんとすることが一番良い治療法でしかも、治療費も抑えられるため僕のクリニックでは歯ブラシ指導を徹底的にします。

中には、「歯ブラシの練習なんて馬鹿げてる」という患者さんも一定数いて、なかなか理解してくれないこともあります。こういった患者さんはどんな治療をしてもよくなることはありません。

歯周病を放置するとどうなるのか

歯周病を放置すると2つのことが起きます。

1つ目は、歯のうわっている骨が溶けてしまうこと。歯は歯槽骨という骨の中に埋まっていますが、これが溶けてしまうと支える骨がなくなってしまい、歯が抜けてしまうという状態になります。

2つ目が、細菌がお口の中の血管を通して全身に広がっていきます。今わかってるだけでも、心筋梗塞や脳梗塞、肺炎やリウマチなどが歯周病によってかかりやすくなることが分かっていて、歯周病を予防することでこれらの病気にかかるリスクを下げることができることも分かっています。

この歯周病と全身疾患に関する詳しい話は日本歯科大学の歯周病講座の教授が「新・歯周病を治そう」という本を書いていてこれがとても分かりやすいので、是非ご参考にして下さい。

この本の中では、歯周病についての詳しいイラスト入りの解説や歯周病がどんな全身の病気と関連してるかなどが書かれています。

文章少なめでイラストが多いので分かりやすくて、すぐ読める文章量ですのでおすすめで、僕も自分の東京のクリニックで患者さんに説明するときに使っている本です。

歯周病の治療方針

歯周病の基本治療

歯周病の基本治療は細菌を取り除くことに尽きます。

細菌を取り除くために超音波や特殊な器具を使って歯石やプラークを取り除きます。歯石が歯茎の深いところに埋まっている場合は麻酔を使って治療をすることもあります。

その他に歯が揺れていたら接着剤で歯と歯をくっつけて固定したり、かみ合わせの調整をしたりします。

また、「ホープレス」といって残すことが非常に難しい歯はこの段階で抜くことがあります。歯周病は基本的に細菌感染症なので、細菌の温床となっている歯を残すことで隣の歯も影響を受けてしまうことが分かっていて、治療を行っていく上でその懸念がある場合は抜歯します。

歯周病の治療の中でも最も時間がかかるパートで、特に日本の保健治療は治療のステップが決められていて飛ばすことができないので、非常に時間がかかります。

僕が2019年現在、勉強と研究をしにきているアメリカではこういった制約はないので、比較的サクサクと治療が進みます。

歯周病の外科治療

歯周病の基本治療でも取り除けないくらい深い部分にある歯石やプラークは外科手術で取り除きます。歯周病の外科治療のことを「歯周外科」と呼びます。

だいたい5ミリくらいの歯周ポケットがある場合は外科手術の対象です。

歯周ポケットというのは、歯茎の周りにある溝のことで、健康な歯茎は3ミリより浅く、歯周病が進行するほど深くなります。

歯周外科を行うもう一つの理由が、歯槽骨の形を調整したり、「再生療法」といって歯周病で失った骨を再生させることが出来ます。

再生療法は治療結果が予測しにくいところが欠点である反面、ハマるとかなり良い結果を残してくれる方法です。

2019年現在、日本の保健治療で使用できる再生材料は「リグロス」一択です。リグロスというのは細胞が骨の元となる物質を作れるように成長させる「成長因子」というお薬が入った商品です。

世の中に成長因子はたくさんありますが、リグロスにはFGFという線維を作る細胞に成長するシグナルを出す成分が含まれています。

僕も20回以上使用した経験がありますが、結果は比較的良く保健治療にしては良い治療という印象ですが、あまり導入している歯科医院はありません。

 

また、インプラント治療もこの段階で行います。日本ではまだまだ浸透していない感のあるインプラント治療ですが、とてもメリットの大きい治療法でなんでみんな積極的に選ばないのかなといつも思ってます。

僕の感覚だと、なぜか「入れ歯」や隣の歯を削る「ブリッジ」を選びたがる患者さんが多いです。多分これはニュースでインプラントについてのネガティブな情報を流しているのと、保健治療ではないからだと思います。

インプラント治療が万能というわけではないので、適材適所で選んでいかなければなりません。

ありとあらゆるメリット・デメリットを説明した上で患者さんの意思を尊重するスタイルですが、「ここでインプラント選んでくれれば、他の歯が長持ちするのになぁ。」と思うこともよくあります。

ちなみにインプラントは新しい「インプラント周囲炎」というインプラント版の歯周病があって、まだ治療法が確立されていない病気ですがあって、僕はその治療法を研究をするためにアメリカに留学しています。

PR広告

PR広告

歯周病治療の費用

歯周病治療は大きく分けて「保健治療」と「自費治療」に別れます。

何が違うの?というと使える材料が違ってくるのと、技術がハイレベルだったりします。

保健治療は2年に一回改定されるのと、いろいろな要素があって単純にいくらと言えないのが特徴です。1度に治療する本数にもよりますが、1万円〜2万円くらいの範囲で費用がかかります。

また、最近は保健治療でも再生療法が選べるようになってきたので保健治療とは言えなかなか精度の高い治療を提供できるようになってきましたが、アメリカやヨーロッパの医療に比べるとまだまだ制限が多いなというのが正直な感想です。

一方で、自費治療はそういった制限がないので、術者が学んできた知識をフルに使用できるのが特徴です。

例えば、再生治療として王道の「エムドゲイン」を使った治療は8万円〜10万円ほどします。これはリグロスとはまた違った「アメロジェニン」という成長因子が含まれていて、歯と骨を繋ぐ「歯根膜」を作る細胞を活性化させるお薬です。

また、これまで世界中で100万人以上の患者さんに使用されてきましたが、副作用の報告が1回もない非常に優れた治療法です。

歯周病とは まとめ

いかがでしたか。歯周病についての基本的なことを知ることが出来たのではないでしょうか。

歯周病を深く知ることは、歯周病予防について知ることであり、それが健康的な長寿につながります。

中には長生きしたくないよっていう患者さんも多くいますが、健康に長生きするということは、病院に通う必要がなく、医療費を抑えることになるので、経済的にもメリットがあります。

だから、歯周病を予防して体全体の病気の予防もしましょう!

タロペもアメリカで最新の治療を学んで、最新の材料を学んでいるのでこれを早く患者さんに提供したいです。

世の中ほんとに広くて、日本にいるだけでは知ることが出来ない情報が世界には転がっています!!

-歯周病
-

Copyright© オーラルケア大学 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.