以前も『顔のシワ』と『歯』の関係のところで話した内容の続きとなります。
お顔の年齢印象を決める要素はいくつかあります。
それが、『目元』『口元』『首』です。
実は歯科での治療はこういった事に留意しながら行われている事がご存知でしたでしょうか?
歯茎が与える年齢感
一番上の扉絵をご覧ください。これは「おばあちゃん」と「お孫さん」のツーショット写真です。
この二人を比べると、女の子の方は上の歯のピンク色の歯茎が少し見えています。
おそらく「はにかむ」ともっと歯茎が見えるようになります。
これを『少女様顔貌』といい、幼いうちはとても可愛らしく見えます。
通常、歯が生え変わったり、成長するに従い右の大人の様な歯だけが見える様な笑顔に変わっていきます。
しかし大人になってからも歯茎が見えてしまうと笑顔に違和感が残る事があります。
これは個人個人のキャラクターや顔の大きさにもよるので、一概には言え無いのですが俗に『ガミースマイル』と呼ばれ、アメリカやヨーロッパでは歯周外科医が外科手術をして治します。
口元のシワが与える年齢感
口元のシワはもちろん、年齢を感じさせます。
歯の観点から言うと、歯が失われ噛み合わせがなくなると、顔全体が短くなるため皮がたるんでシワが増えます。
これを防ぐためには、歯周病や虫歯で歯が失われる事を防ぐ事が大事です。
また仮に歯がなくなった場合でもきちんと元の状態の噛み合わせになる様に様々な計測をして回復させます。
もちろん、加齢変化によるシワが発生する事もありますので、セラミドなどを含んだ美容液でケアしていくことも大切です。
目元が与える年齢感
目元が与える年齢感は歯が失われる事とも関係します。
目元の印象で特に年齢を感じさせるのは『目尻』です。
この目尻も噛み合わせが低くなる事で顔全体が短くなり、垂れ下がる原因になります。
特に若い頃、ぱっちりした二重であった方は年齢とともに筋力が衰えると、まぶたもたれ下がったような状態になりますます「老人様顔貌」に近づきます。
ですので、目元のエイジングケアとともに、それと同じくらい歯や歯ぐきの健康に気を使っていただければと思います。