デンタルフロスとは
デンタルフロスとは「糸ようじ」とも呼ばれる口腔清掃グッズの1つです。
歯周病予防にもかなり効果的な道具で、ADA(America Dental Association、アメリカの権威ある歯科団体)では
『Floss or Die フロスをするか死ぬか』
というキャンペーンをするくらい超重要なアイテムで歯周病の予防にも効果があります。
私はこれまでソニッケアーの良さについてとことん書いてきましたが、このフロスは『歯と歯の間を掃除する』という点のみにおいてソニッケアーを上回る実力を持っています。
ソニッケアーの清掃効果については下のリンクをご参考にして下さい。
しかし、それも製品によってばらつきがあるのでここでは私が今まで使って一番良かったと思うデンタルフロスを紹介します。
理想的なフロスとは
理想的なフロスとは歯と歯の間のプラークをしっかりと絡め取ることができること、使った後に痛くないことが大事なポイント担ってきます。
さらに毎日使うものなので、コストパフォーマンスも重要なファクターといえるでしょう。
フロスでプラークをしっかり絡め取るには?
汚れを絡め取りやすい糸ようじの形は、細かい糸をよって一つの糸にしてあるタイプが一番です。例えばナイロンでできたフロスは1本の細い繊維でできているので絡め取る面積が少ないです。
一方、絹糸でできたタイプは細かい繊維を編んであるので、繊維と繊維の間にプラークが絡んで根こそぎ取り除くことができます。
フロスを使った後に歯茎を痛めないためには?
歯肉が炎症を起こしている場合は仕方ないですが、普段使ったあとに痛くなるのは、ある程度の太さがある糸を使うことで防げます。
しかし、あまり太いものでは歯と歯の間を取らないので、太いけれども伸縮性がある素材がよいです。
それが『マイクロファイバー』を使ったデンタルフロスです。これは歯と歯の間を通る瞬間だけ細く縮んで、通ったあとは元の太さに戻るため歯肉を傷めません。
フロスにはワックスタイプとアンワックスタイプがある
さらにワックスタイプかアンワックスタイプかと言うのもよく見見た方が良いです。
これは糸を編む際にワックスと一緒によってあるか、そうでないかという違いがあります。
糸でよってあるタイプは滑りが良いので歯と歯の間にスムーズに入る分、ワックスの影響で汚れを絡め取る性能が落ちています。
アンワックスタイプはワックスが付いていないため、汚れを絡め取る性能が高く、被せ物がない歯などにはこれが一番良いです。
柄があるタイプと無いタイプ
これは糸だけのタイプと、糸が弓の弦のようになっているタイプの違いです。
基本的に取っ手が付いているタイプは使いやすいようで奥歯に届きにくく、初めて使う人には良いかもしれませんが、最終的には糸だけのタイプを使いこなせるようになれば、確実に歯の間の汚れを取ることができます。
コストパフォーマンス
毎日使うものなので、コストパフォーマンスも非常に大切です。
一般的に柄の付いているタイプはコストが高く、使い勝手が悪いためお勧めしません。
糸だけのタイプは最初は慣れが必要ですが、お箸の持ち方と同じで何度か練習すれば扱えるようになりますし、コストパフォーマンスも全く違います。
歯周病専門医がすすめるフロスは ルシェロ フロス
以上のことから、私が一番効果的でコストパフォーマンスも良く、しかも使って気持ちいいと感じたデンタルフロスはルシェロ フロスです。
これは大きい四角いタイプと小さい丸いタイプがあり、私は持ち運びに便利なことから丸い方を好んで使っています。
これにもワックスタイプとアンワックスタイプがあるのですが、ルシェロのマイクロファイバーはとても細かく、もともと汚れがかなりよくとれるので、使っていて気持ちの良い『ミントワックスタイプ』を好んで使っています。
ルシェロのミントワックスタイプのフロスは本当に使い心地が良くて、口の中をすぐに爽やかにしてくれます。
また専門的な使い方としては、虫歯の検知に使ったりもします。
虫歯ができやすい部分の1つとして、歯と歯の間があるのですが、虫歯になると歯の表面に穴が開いたり、ザラザラになったりします。
「ルシェロフロス」はマイクロファイバーのフロスなので、もしも歯の表面にザラザラがあると、通したときにほつれるため虫歯の有無を判断する方法の1つとして歯科医師は活用しています。
私は目で見て、フロスを通してみて、ほつれてきたらこれは怪しいぞ!ということでレントゲンを撮って確定診断をしたりします。
すでに銀歯が入っている歯に通してもほつれることがあるので、ほつれたら必ず虫歯というわけではないですが、一般家庭でも使える簡単な診断方法なので是非試していただきたいです。
以下にフロスの具体的な使い方を載せておきますね。出典はルシェロを作っているメーカー(GC)からのものです。
デンタルフロス まとめ
もしも、今までデンタルフロスを使用したことがない方はぜひ使って頂きたいです!
最初は慣れなくて、奥歯は特に難しいと感じるかもしれませんが、お箸を使い始めた時と同様、慣れれば簡単にできます。
そして、特に使うフロスにこだわりがないのであれば、ルシェロのフロスをぜひ試してください。
歯茎に優しいだけでなく、巻いた指も締め付けないので本当にオススメします!